コンピューターに頼らないオープンデータ

オープンデータと言えば、5 ★ オープンデータの定義をはじめとし、データポータル、クラウドで動く新サービス、マップを利用したスマホアプリなど、コンピューターやインターネットを所与の条件としたものがほとんどである。

 

一方、世界にはこうしたコンピューターやインターネットを使いたくても使えない国がたくさんある。逆に、そうした国でこそ腐敗や汚職を防止するためにオープンデータが大きな意味を持つ。では、どうすれば良いのか。

 

FutureGovの記事によれば、インドやアルゼンチンでは、当局が許可した「落書き」によって予算データを市民に知らせている。模造紙にマーカーで書いたお手製インフォグラフィックスも大いに利用されている。シエラレオネでは、テレビやラジオといったマスメディアを利用し、さらに市民集会を開いたり、市場でインタビューをして売価データを収集している。市民に最も確実にデータが伝わる方法は、昔から続いている族長会議を通じて広めることだ。

 

こうしたやり方はオープンであることについて考える良い機会を与えてくれる。オープンであるとは、データの形式やライセンスだけの問題にとどまらない。すべての人を排除しないという意味もある。インターネットがあろうがなかろうが、使えようが使えまいが、できるだけ多くの人にデータを届け、データ格差が生じないようにすることも重要なのではないか。

 

参考: HOW DOES A COUNTRY WITHOUT COMPUTERS OPEN UP ITS DATA? GRAFFITI, CRAYONS, AND A LOT OF COMMON SENSE (FutureGov, 2017/7/4)

 

東 富彦

 

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